✔夜勤や緊張感のある毎日に疲れを感じている
✔成人や病棟勤務の経験がないまま退職してもいいのかな?
NICUで働きながら、こんな風に思っているかたもいるのではないでしょうか。
NICUは、丁寧で細やかなケアや観察が必要で、心身ともに消耗しやすい現場です。
特殊なため、他の分野で働くことにハードルを感じているかも知れません。
そんな方におすすめするのは、保健師としての転職です。
私は大学病院のICUで2年、NICUで3年勤務経験があります。
NICUでの勤務は、ケアで児のバイタルサインが変動することに、一番神経をすり減らしていました。
一度退職し、専業主婦を経て、全く経験のなかった保健師へ転職。
今はNICUでの経験が活かされていること、保健師として働くメリットも実感しています。

不安はあったけどNICUでの経験がとっても役に立っているよ。
そこで今回は、NICU看護師の転職に保健師がおすすめの理由3選をお伝えします。
①看護技術が役に立つ
②低出生体重児・先天性疾患児のいる保護者支援に活かせる
③病院との連携時に必要な情報交換ができる
NICU看護師経験者として、実際に保健師に転職しためぐのすけが解説します。ぜひ最後まで読んでください。
保健師が転職するなら、転職サイトに登録してサポートしてもらうのがおすすめ。
看護師の転職サイトは、看護職だけではなく保健師の求人も多数あります。あなたの条件に合わせて、一緒に探してくれますよ。
NICU看護師が保健師に転職するメリット
メリット①看護技術が役に立つ


保健師は妊娠期〜産後、就学前までのお子さんを対象として支援します。
ときには、人形を使っての沐浴、おむつ交換、抱っこなどの練習をすることもあります。
NICUで何度も行ってきたケアが、保護者への指導に役立ちます。
産後に、母乳やミルク授乳に悩む保護者の方はとても多いです。
入院中の管理方法とは違いますが、細やかな観察ポイントを含めて伝えることができるのもポイント。
他にも、
・臍ヘルニア
・腹部膨満
・溢乳
・便秘や綿棒浣腸
・受診の目安 など。
様々な相談を受けた時に、看護師時代の経験を元に具体的に話すことができます。



このときは、NICUで働いた経験があってよかったと思うよ。
メリット②低出生体重児・先天性疾患児のいる保護者支援に活かせる


・NICUに入院した児が、どんな処置やケアを受けて、成長していくか。
・保護者がどんな思いを抱きやすいのか。
教科書的な流れは理解出来たとしても、実際にNICUで勤務し、看護の場面で支援してきたことはとても強みです。
児が退院するときには、病院から継続看護依頼というものが届きます。A4サイズの裏表1枚の記録から、読み取って保護者と児への支援が始まります。(場合によっては、事前に市町村が把握して支援している場合もあります。)
NICUで様々なお子さんと接してきたことで、
・NICU入院中のイメージができる
・保護者がどんな気持ちを抱いてきたのか想像できる
こういった点でとても強みの一つになります。
児が退院して、保護者と一緒に自宅での生活が始まってからの支援に活かすことができます。



必要な情報を得ることで、支援の方向性も変わってくるよ。
メリット③病院との連携時に必要な情報交換ができる


低出生体重児や先天性疾患児だけでなく、精神的な不安定さがある妊産婦さん、若年妊婦、飛び込み出産、経済的不安ある方なども支援の対象です。
様々な状況の中、病院との情報交換は重要。
必要な情報を提供して、対象者の治療や支援に活かしていくことが出来ます。
保健師に転職するデメリットはある?
デメリットとしては、こんなことが挙げられます。
- 収入が大きく減少する
- 保健師資格が必要(取得には大学の保健師課程が必要)
- 地方公務員などでは採用の幅が狭く、年齢制限がある
一番大きなデメリットは、収入が減少すること。行政保健師、NICU看護師の30歳での収入を比較してみたところ、7万円程度違うということがわかりました。
転職すると、もっと大幅に減少する可能性もあります。
項目 | 行政保健師(地方公務員) | NICU看護師(大学病院勤務) |
---|---|---|
年齢 | 30歳(経験8〜9年目) | 30歳(経験8〜9年目) |
平均月収 | 約28.3万円 | 約35.9万円 |
平均年収 | 約397万円 | 約537万円 |
参考・出典元
・厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」
・ナースワーク「NICU看護師の年収マニュアル」
・レバウェル看護「大学病院で働く看護師の平均年収」
転職するためには、保健師資格を持っていることが前提です。
行政であれば、採用試験も年齢制限があり、採用の枠も少ないです。正職員を希望している場合、早くから採用試験の準備をしている必要があります。
保健師に転職する方法
保健師の仕事内容、実際の給与や勤務条件が気になった方は、一度求人情報を見てみましょう。
ハローワークや自治体の看護協会だけでなく、求人サイトや、転職エージェントで相談することで、あなたの希望に合致する求人を見つけることが可能になります。
自治体(市区町村)の採用情報をチェックする
各自治体のホームページを確認するのが最も正確。
「会計年度任用職員」からスタートする方法も
いきなり正職員を目指すのが難しい場合は、会計年度任用職員として経験を積むのもひとつの方法。
働きながら実績を積み、正職員の採用試験の勉強に時間を使う方法もあります。
転職エージェント・転職サイトの活用
保健師の求人は限られているため、医療職に強い転職エージェントを利用すると効率的です。非公開求人や試験対策など、サポートが手厚いのもメリットです。
産業保健師の転職エージェントといえば、アポプラス保健師。
保健師に興味を持ったけど、産業保健師のほうが興味がある方はアポプラス保健師への登録をおすすめします。
まとめ
NICU看護師の転職として保健師をおすすめ理由3選をお伝えしました。
NICU看護師が保健師に転職すると、NICUでの経験を活かすことが出来ます。
①看護技術が役に立つ
NICUでたくさん経験した、おむつ交換や沐浴、授乳、爪切りなどたくさんの技術が支援に役立つ
②低出生体重児・先天性疾患児のいる保護者支援に活かせる
NICU入院中から退院までの、児の経過や保護者の思いをイメージ出来る。必要な情報収集し、支援に 活かせる
③病院との連携時に必要な情報交換ができる
必要な情報を提供し、地域で生活する保護者と児に必要な支援につなげる事ができる
NICUからの転職を考えている方。保健師を転職の候補の一つにしてみませんか?
転職を考えている方にとって、キャリア選択の一つとして候補になると嬉しいです。
ナース専科は情報収集をするだけでもOK
これからの自分のキャリアを考えていく中で、様々な選択肢があることはとっても良いことです。その中から何を重視するのか、相談しながら考えていくこともできますよ。