「看護師、向いてないかも…」そう思ったことはありませんか?
実は、多くの看護師が同じ悩みを抱えています。
公益社団法人日本看護協会 が毎年行っている 病院看護実態調査によると、新卒看護師の離職率は10.2%と高止まりしている状況です。実際に退職した人以上に、辞めたいと思っている人は想像以上に多いはず。
「辞めたい」気持ちがあっても、上司に伝えたり、辞めることが不安な人も多いのではないでしょうか?
私自身、大学病院看護師をしている時には「辞めたい」「向いていない」と落ち込むことは日常茶飯事でした。現在は保健師として働いていますが、転職して良かったと思う反面、もう少し経験を積んでいたらと考えることもあります。
この記事では、転職を決める前に試したい4つのステップをご紹介します。転職すべきかどうかを整理し、自分に合った働き方を見つけるための方法提案。転職を考えている方に向けて、失敗しない転職のポイントやおすすめの転職サイトについても解説します。

自分の気持ちを整理して、自分にとってどの選択がよいのか、考えてみましょう。
看護師を辞めたいと思ったら?まず試してほしい4つのステップ
次の4つのステップを踏んで、辞めたい気持ちの整理をして、転職をするかどうか考えましょう。
- 「辞めたい」理由を書き出す
- 「辞める前にできること」を考える
- 看護師の働き方は1つじゃない
- 転職しようと思ったときにすること
step1:「辞めたい理由」を書き出す
仕事がきつくて、日々「辞めたい」と感じながら働いていませんか?
「辞めたい理由」が何か、少し具体的に考えてみましょう。



嫌なこと、辞めたい理由を思いつくままに書いてみよう。
あなたの「辞めたい理由」は?
仕事が辛い
□ 夜勤や不規則な勤務が辛い
□常に失敗が不安、プレッシャーが大きい
□看護業務以外の仕事が多い
□仕事内容と給与が見合っていない
□血や排泄物を見るのが嫌だ
人間関係の問題
□ 上司や先輩に相談や報告がしづらい
□ 職場の人と話すのがストレス
□威圧的な上司や先輩がいる
□同期と比較される
挑戦したいことがある
□ライフステージの変化
□別の職種に挑戦したい
心身の不調がある
□時間があるのに寝れない
□食欲がない
□お風呂や着替えが億劫
□涙が出てくる
step2:「辞める前にできること」も考えてみよう
「辞めたい」と思い始めると、職場の悪い部分しか見えてこなくなります。まずは一旦落ち着いて深呼吸。すぐに転職を決めるのではなく、辞める前にできることを試すのが大切。
できることして、考えられるのは以下。
- 今の職場の良い所を考えてみる
- 上司や先輩に相談
- 気持ちを切り替える
- 日々をこなす
1つずつ詳しく見てみましょう。
今の職場のいい所を考えてみる



今の職場にある強みは何か、就職先として選んだ理由を振り返ってみましょう
- 福利厚生
- 研修制度や資格取得支援
- チームワークが良い
- 信頼できる先輩や上司
- 柔軟な勤務形態
- 最新の医療や設備
クリニックに転職したら、感染対策が微妙ですぐに退職したと、友人から聞いたことがあります。普段何気なく行っていることが、別の病院では特別な場合も。辞めたいと思っている時には、いいところは見つかりにくいものです。
上司や先輩に相談する
- SOSを出す
- 具体的な問題を整理して伝える
- 相談できる人を選ぶ
- 小さなことでも話す習慣をつける
- 話すタイミングを考える
「辞めたい」と突然伝えるのは避けたいこと。まずは自分の困りごと、悩みを伝えましょう。あなたが困っていることを知ってもらうことが大切です。
「業務量が多すぎてキャパオーバー」「夜勤が体力的にきつい」など、具体的な悩みを伝えることをおすすめ。解決策を一緒に考えてくれたり、一時的に業務量やシフト調整をしてくれる場合もあるかもしれません。師長面談で言いにくい場合は、プリセプターやアソシエイトに相談してみましょう。
気持ちを切り替える
- 自分の気持ちを切り替える
- 小さな成功を意識する
- 今できることを先にやる
- メンタルケアの工夫
- 好きなことをする
忙しい職場では常に高ストレスの状態が続くもの。特に新人の場合は、職場にいるだけでも緊張しますよね。一日を振り返って、少しでも上手くいったことや、よかった点を思い出して書き出す。出来なかったことより、出来たことに注目して自分を褒めてあげる、出来ることを伸ばす努力をしていきましょう。
失敗した事実は受け入れ、今できることをやっていきましょう。



失敗するとひたすら落ち込みますよね。
自分はダメだ・・・・、と思っても成長につながっているよ。
日々をこなす
- 日々の業務、できることをやる
- 知識をつける
日々の業務をこなして、積み重ねていくことでも、一つ一つ成長していることは確か。
周囲と比較せずに、過去の自分と比べてみよう。
step3: 看護師の働き方は1つじゃない!
看護師にはたくさんの働き方があります。保健師資格を持っている方は、更に選択の幅が広がりますよ。
こんな選択肢もあります!
- 外来勤務 → 夜勤なしでワークライフバランス◎
- クリニック勤務 → 比較的ゆったりとした環境、オープンスタッフがおすすめ
- 訪問看護 → 患者さん一人ひとりとじっくり向き合える
- 企業看護師 → 医療機関以外で働く選択肢
- 保健師 → 産業保健師、行政保健師
- 看護教員 → 後輩育成に関わる道も
- 医療ライター→ 在宅で勤務できる
- パート →勤務時間が短い◎、会計年度任用職員も◎
もし「看護の仕事は続けたいけど、今の環境が合わない…」と感じるなら、他の働き方を試してみるのもアリ!



大学病院看護師→会計年度任用職員の経験があるよ。
会計年度任用職員についてはこちらの記事を参考にしてみてください。


step4: 転職を決めたら、失敗しないためのポイント
1. 転職サイトは複数登録が基本!
- 転職エージェントを活用すると求人の質がUP
- 複数登録することで選択肢が広がる
2. ブラック病院を避けるには?
- 口コミサイトで評判を確認
- 見学や面接で職場の雰囲気をチェック
こんな時はすぐに転職を考えよう
心身の不調がある時は、一旦休んでください。心療内科受診なども視野に入れて、まずは身体を休めること、眠ることが第一選択です。
- 眠れる時間があるのに寝れない
- 食欲がない
- お風呂や着替えが億劫
- 涙が出てくる
まとめ:自分に合った道を見つけよう!
すぐにでも看護師を辞めたい、明日仕事に行くのが辛いと考えている方もいるのではないでしょうか。
どういった目的を持って
私も失敗するとすぐに落ち込んだり、自己否定が強くなる時期も。失敗が成長につながっていると感じることさえ難しい日々もたくさんありました。他者と比較することも大事な部分かもしれませんが、ぜひ自分の過去と比べてみましょう。
✅ 「辞めたい」と感じるのは普通のこと
✅ まずは「辞めたい理由」を整理しよう
✅ 「辞める前にできること」を試すのもアリ
✅ それでも無理なら、自分に合う転職先を探そう
✅ 転職を決めたら、失敗しないための準備を!
どんな選択をしても大丈夫!あなたのペースで決めてOKです。
「無理せず働ける場所はきっとある」
あなたにぴったりの職場が見つかることを願っています!