【保健師課程に進むべき?】選抜試験に挑む看護系大学生が知っておきたいリアルなポイント

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・保健師課程に進むべきか迷っている
・選抜試験や面接に合格できるか心配
・授業や実習が増えるけど、自分にやっていけるのか
・選抜過程のある看護系大学への進学がいいのか

そんな悩みを抱える看護系大学の3〜4年生のみなさん、進路に悩む高校生のみなさん。

保健師選抜課程の試験は、看護系大学の3年次後半から4年次前半に行われるのが一般的なようです。
自分は進んだ方がいいのか、やっていけるのか進路に悩んでいる学生さんは多いのではないかと思います。

私は国立大学の看護学部を卒業し、看護師と保健師の資格を取得しました。私が学生だった頃は、4年間の間に全員看護師と保健師の授業を受け、実習に行くというカリキュラム。学生時代にさらに保健師資格を取得するかの選択をするのは大変なことだと想像出来ます。

この記事では、私が看護師から保健師へ転職した経験談を含めて、保健師選抜課程のメリット・デメリット、選ぶ際の考え方を分かりやすく解説します。

自分の進路を考える上で不安や疑問が浮かぶのは当然なことです。この記事を読んで、将来を見通したご自身のキャリアについて考えていきましょう。

悩んでいる学生さんが、どの進路を選択しても自分に自信を持てるよう、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。

めぐのすけ

悩むのは当然!色々な事を考えて、次のステップに進もう。

目次

保健師課程に進むメリット

地域に密着した支援ができる

保健師は地域に住む赤ちゃんからお年寄りまで、幅広い世代と関わります。
•地域で生活する対象者個人の困りごとが、少なくなるように、多職種と連携しながら支援
•地域の健康課題に対する支援

この2つが、行政保健師としての主な仕事の主軸となります。

企業や学校でも、個人と全体それぞれへの支援という点は同じではないかと思います。

選択肢が広がる

看護師資格に加えて、保健師資格も取得しておくと、より色々な所で勤務することが可能です。

  • 行政(市町村、県など)
  • 健診センター
  • 企業

看護師資格でも就職可能なところもありますが、仕事内容が異なります。

私も大学時代から看護師志望。保健師として働くことがあるとは思ってもみませんでした。
今、看護師志望だとしても、就職・転職する際に選択の幅が広がり、心の余裕に繋がりますよ。

ワークライフバランスの取りやすさ

保健師の就業先として多い行政は、基本平日のみの勤務。夜勤のある交代制勤務の看護師と比べると、規則正しい生活ができるのは明確ですね。

・年休が自分の希望で取れる
・研修は基本、勤務時間内で受ける
・急な体調不良で休みやすい

大学病院の看護師時代は、年休も自分で取ったことなかったし、研修は休みの日、院内の勉強会は夜勤明けでも出てくるのは当たり前でした。

子育てをしている今は、保健師のワークライフバランスの取りやすさはとてもありがたいです。

人間関係によるストレスの少なさ

保健師に転職して驚いたことの一つに、言葉の丁寧さがあります。

看護師時代は外科系に勤務していたこともあり、口調が強い先輩方も多々。

今の職場では、雰囲気の穏やかな方が多いと感じています。
個人の人間性によるものも大きいかもしれませんが、ワークライフバランス取りやすさなど職場環境も影響しているのかなと感じています。

保健師課程に進むデメリット

精神的・肉体的な負担

  • 授業や実習に費やす時間も増える
  • プライベートな時間、バイト時間が減る
  • 国試を2つ受けるための勉強が必要
  • 悩みが増える
  • 不合格になった場合の落ち込み

保健師課程で増える学習量負担を比較してみました。

看護師課程のみ保健師課程を追加した場合(+増加分)
総単位数約100〜120単位約130〜160単位(+30〜40単位)
授業数(講義)約80〜100単位約100〜130単位(+20〜30単位)
実習単位約5単位(約225時間)約10.6単位(+5.6単位 / 約477時間)
実習内容主に病院実習保健所・保健センターでの実習が追加
負担の増加通常の授業+病院実習授業・実習が増え、学習負担UP!

💡 ポイント
実習時間が約2倍に!(225時間→477時間)
授業単位も30〜40単位増加!(通常+1年分くらいの負担感)
実習先が病院だけでなく、行政などに広がる!

これに加えて、国試も追加になるので勉強に費やす時間は増加します。今まで趣味や友達との時間、バイトに費やしていた時間は減ることに。

保健師課程を受けたあとのリアルな働き方

報酬が高いわけではない

看護師と比べると夜勤がないこともあり、給与は安めです。

災害時の派遣、避難所配備がある

これは行政保健師ならではの仕事内容になります。

  • 全国で地震などの大災害があった時の派遣
  • 台風時には避難所に配備

看護師が災害派遣される場合は、極一部の方に限られますが、保健師は職員が順番に派遣されていました。

実習のリアルな体験談

私は、大学のある市から遠方(車で3時間)の保健センターで実習を受けました。二週間の実習中、通うことはできないため、その間はウィークリー等を借りて泊まる必要がありました。そのため、実習にはプラスでお金がかかりました。

また、病院実習とは異なり、いつでも対象者がいるわけではありません。赤ちゃん訪問や事業など、その時期に実施できるものの中で実習を受けていきました。このように、保健師実習には独特のスケジュールや環境があり、病院実習とは異なる経験が求められます。


進むべきか迷う・・・そんな時の判断基準

選抜課程を受けるかどうか迷いが生じることは当然です。少しでも興味があるなら、試験を受けてみることをお勧めします。

  • 看護師:治療方針のもとで看護問題を考えてケアを行う。
  • 保健師:対象者の困りごとを聞き取り、解決や困りを減らすためにコーディネータ的役割をしながら支援。

看護師と保健師が向いているのか、そんなことは私自身もわかりません。自分自身が子育てでの悩みがあったので、今子育てする方の悩みを少しでも軽くできるようにお手伝いできたらな・・・という思いでやっています。

ご自身がどちらにより興味があるか、少し考えて見ませんか?

  • 保健師経験のある先生の話を聞いてみる
  • 選抜過程に進んだ先輩、進まなかった先輩の考え方を聞いてみる
  • ネットやSNSで保健師について調べてみる
  • 実際に授業や実習がどのくらい増えるのか、生活がどのくらい変化するか想像する
  • 選んだ時、選ばなかった時で予想できること、自分の気持ちを紙にバーっと書き出してみる

こんな感じでご自身のキャリアを含めて、気持ちを深堀りしてみることをおすすめします。

保健師課程に進まなくて後悔するかも…

試験を受けない選択をしたり、残念な結果になった場合後悔するかもしれない。

そんな風に思う方もいるのではないでしょうか。
もしも、思うような結果にならなくても、それだけであなたの人生すべてが決まるわけではありません。

  • 選択肢はひとつじゃない
  • 自分のペースで進もう
  • どんな道でも成長できる
  • 後から挑戦できる

大学時代に保健師課程を取ることだけが、選択肢の一つではありません。

・看護師・助産師の資格を持ちながら、30代で保健師取得のために大学院に進んだ方
・看護師として働きながら、子どももいる中で助産師資格取得のために大学院に進んだ方
・40代で大学に進んだ方

私の周りにもこんな方がいました。

後でやっぱり保健師になりたい、そんな風に思ったその時にチャレンジする方法もあります。

試験に合格することがすべてじゃないし、受けなかったとしても、それも一つの立派な選択。
どんな選択をしても、どんな結果であっても、どれもあなたの経験になるはずです。

まとめ

今回の記事では、保健師課程に進むべきか悩んでいる学生さんに、保健師課程を選ぶメリット・デメリット、迷った時にどう考えるか判断基準を、お伝えしました。

選択肢が増えるほど、意思決定が難しくなることは当然。

どのようなことに不安があるのか明確にし、自分の将来についてより深堀りして考えていくことが大切です。悩んで考えることはとても大切なこと。後悔のないように自分の興味や将来像をじっくり考えてみましょう。

一度決めた道が途中で変わることももちろんあります。看護師や保健師をしている方で、実際に色々な道に進んでいる方はたくさんいます。自分の気持や目標を整理して、ご自身の進むべき道を見つけていきましょう。

この記事がみなさんの将来の選択に、少しでも役立つと嬉しいです。

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